Source Naturals 7-ケトDHEA、Avant Labs アブゾルブド
親ホルモンDHEA
健康の改善に興味をもつ人なら誰でもDHEAについて聞いたことがあるだろう。 DHEAとはデヒドロエピアンドロステロンの略で、しばしば「親ホルモン」とも呼ばれている。 副腎、性腺、脳で産生されたDHEAは、代謝されてテストステロンとエストロゲンの性ホルモンやその他のホルモンに変換されるからだ。
体のDHEA産生は加齢に伴って衰えることは良く知られた事実である。 DHEAのレベルは20歳前後でピークに達し、その後は劇的に衰え始める。 40歳になる頃には、DHEA産生は20歳の時の半分に減少してしまうのである。 更に65歳では20歳の15%しか産生されない。 DHEA産生のこのような減少は、免疫系の弱化、脂肪増加、記憶力の低下及び全体的なエネルギーの低下など、老化に伴う多くの一般的な兆候に関連づけられている。
サプリメントとしてのDHEA
DHEAは1990年の半ばに栄養サプリメントとして広く手に入るようになった。その後まもなく健康に関心の高い消費者は、この「若さの泉」ホルモンを老化の有害効果を防ぐ目的に使用しはじめ、DHEAは時を移さず米国の栄養サプリメント市場のベストセラーにのしあがったのだ。
DHEAとボディビルディング
それは結構なことだが、一体ボディビルディングと何の関係があるのかって? 実はその後国立老化研究所(NIA―National Institute of Aging)が、DHEAサプリメントが体内でテストステロンとエストロゲンの性ステロイドに転換することを発見したと発表したのである。長寿を目指す消費者を恐怖させたこの情報は、皮肉にもハードコアのボディビルダーの間では興味をそそるものとなった。 DHEAは、1997年あたりから始まった「プロホルモン時代」の幕開けとなったのである。 しかしながら、DHEAはテストステロンを増加するよりも優先的にエストロゲンに転換するらしく、ボディビルダーの高い期待に沿うことは出来ずに終わった。 周知の通り、エストロゲンの過剰は男性ボディビルダーにとっては宿敵であるため、ボディビルディング界では2、3年も経たぬうちにDHEAは売れなくなってしまったのである。 しかしその頃にはDHEAに代って期待される次代のプロホルモン、アンドロステンジオンが登場していた。
有り難いことに、DHEAサプリメントの有益効果は長寿指向グループにとって無視するには余りにも素晴らし過ぎたため、副作用(性ステロイドへの変換)を軽減してDHEAの効果を高める研究が引き続き行われた。
7-ケトDHEAの登場
梨状筋坐骨神経痛
引き続き行われた研究の結果、最近革新的な新物質が発見されたのである。 大部分ヘンリー・ラーディ博士のお蔭で発見されたこの物質は3-アセチル-7-OXO-デヒドロエピアンドロステロンと呼ばれたが、後に市場向きの "7-ケトDHEA"という商品名が付けられた。 7-ケトDHEAは構造上はDHEAと殆ど変りなく、その150以上もある代謝物の一つなのだ。 DHEAはヒトの皮膚などの組織に存在する酵素を介して7-ケトDHEAに転換される。 DHEAの動物研究において皮下投与が最も効果的なことが解り、研究者達がDHEAの効果は7-ケトDHEAやその他の関連代謝物質への転換によるものが大きいと考えているのは興味深いことである。
エキサイティングなニュースは、7-ケトDHEAは少なくともDHEAの二倍の効果があり、しかも副作用が少ないことだ。 性ホルモンに転換しないのである(1)。 発表されている研究を調べてみると、7-ケトDHEAのサプリメントには、体格の向上と全体的な健康改善を目指す男子ボディビルダー諸君が欲する幾つかの大いなる有益効果があることがわかる。
免疫機能の向上
7-ケトDHEAには強力な免疫系改善効果があることを示した素晴らしいエビデンスがある。 これは老化防止のためだけでなく、アスリートにも大きな意義がある。アスリートにとって健康を維持し、規則的にエクササイスができることは非常に重要だからだ。 7-ケトDHEAは白血球内での抗体産生を増加して免疫機能を高めるため、特定の疾患防止に役立つと思われる。 また疾患に対する体の反応を改善し、病気と闘う血液細胞の増殖を刺激するホルモン様物質インターロイキン-2(IL-2)の産生を刺激すると見られている。 7-ケトDHEAがDHEAよりも人体のリンパ球におけるIL-2産生を高めるという事実は、DHEAの棺桶にもう一本釘を打ち込むことになったのである。(2)
7-ケトDHEAは様々な間接的メカニズムを介して作用するらしく、それらすべてが合わさって、より筋肉質で脂肪の少ない体格が出来ると考えられる。
アナボリズムの上昇
1990年のDHEA研究におけるハイライトの一つは、それがインスリン様成長因子-1(IGF-1)の分泌を高める可能性を持つことの発見だった。 成長ホルモン(GH)のせいとされているアナボリック(筋肉増強)作用の大部分はIGF-1の働きであると考えられている。 しかもこれら二つのホルモンは完全な相互関係にあるとは限らない。 IGF-1は筋肉の分解を抑制するインスリン様の特質がある上、タンパク質合成を刺激する。 実際その明らかな機能は、刺激(ウェイト・トレーニング)があろうとなかろうと筋成長を誘発することなのだ。 もちろん筋肉に対する負荷と併せると、成長促進剤として光彩を放つのは確かである。
自然な痛みの軽減の救済
これを裏付けるある研究は、「DHEA補充の結果、IGF-1の血清濃度が約10%上昇し、IGFBP-1[IGF-1結合タンパク質]濃度は約19%低下した。 その結果、男女共IGF対IGFBP比が50%改善した」と結論している。 この研究の報告者はまた、IGF対IGFBP比の増加は「IGF-1の標的組織へのアベイラビリティの増加」を示唆しているとも述べている。
7-ケトDHEAは、IGF-1レベルの上昇を介したアナボリック作用に加え、カタボリック・ホルモン、コルチゾールを抑制して筋肉の分解を防ぐ働きがあると思われる。 これには米国陸軍レンジャー訓練学校で過酷な基本トレーニング訓練中の兵士を対象に行われた研究によるエビデンスがある。 意図的に計画された飢餓、厳しい気候下での連続的な肉体労働及び毎晩4時間の睡眠制限の結果、8週間で8-5%の体重の減少が報告された。 (科学の進歩の名において研究にボランティアなどしないように気をつけよう。)
これらの気の毒な兵士達は、負の(食物)エネルギー バランスとコルチゾールの高値に一部起因するDHEA対コルチゾール比の低下と血清IGF-1値の60%低下を報告した。 そのため、レンジャー訓練中の兵士のように多くのストレスを受けた場合、組織DHEA対コルチゾールの比がIGF-1分泌を調節すると仮定された。(3) 更にはストレスを受けている間(ウェイト・トレーニングもストレスの一つ)に7-ケトDHEAを増加させれば筋肉分解の防止に何らかの役割を果たすと仮定する事が出来る。
脂肪減少
うまい話はこれで終わらない。 この抗カタボリックなコルチゾール調整作用はまた、7-ケトDHEAが脂肪減少と脂肪の再沈着を防ぐメカニズムの一つである可能性があるのだ!
コルチゾール値が高まると脂肪細胞の形成が促進され、トリグリセリドの貯蔵が増えて体脂肪が沈着する。 しかし案じる必要はない。 7-ケトDHEAは、活性型コルチゾンから忌まわしいコルチゾールへの転換に関与する酵素(11b-HSD1)の活性を低下させ、コルチゾール値を最低限に抑えてくれるのである。 脂肪細胞が新しく形成されるのを防ぎ、歳をとるにつれて実際に細くなることが出来れば、こんな素晴らしいことはないだろう!
コルチゾールの調節は、7-ケトDHEAが脂肪落しに利用する道具の一つにすぎない。 更に行われた研究では、7-ケトDHEAが脂肪分解を促進する経路はこの他に、甲状腺活性の亢進(1)、インスリン感受性の改善(4、5、6、7)および脂肪細胞内のPPARガンマの減少(8)の3通りあることが明らかにされている。 7-ケトDHEAの脂肪減少効果を調べた主な研究では、7-ケトDHEA100mgを1日2回投与し、1時間のクロス・トレーニング(有酸素と無酸素運動)を週3回、8週間続けて行ったところ、2.88kgの脂肪減少が認められた。 それに比べ、プラセボ群は僅か0.012kgしか減少しなかった。 この結果はカロリー摂取を制限せずに(実際にダイエットをせずに!)得られたものであることに留意して欲しい。
減量のために栄養の伝統
体組成の変化に関しては、7-ケトDHEAにエクササイスを併せたグループは、プラセボ群の0.57%に比べ体脂肪が1.8%減少した。 この脂肪減少の促進は、活動中のカロリー燃焼量を増加させる甲状腺活性(T3)の亢進によるものと研究者達は考えている。 甲状腺の平均機能試験の結果、治療群のT3はベースラインから統計的に有意な17.88%の増加を示したが、プラセボ群では僅か2.75%の増加しか見られなかった。 他の甲状腺試験では、TSH(T4)に有意な変化は何も認められなかったことは重要で、研究実施期間中甲状腺機能には有害な影響がなかったことを示している。 これらの結果が素晴らしいものであることには諸君も同感だろうと思うが、実際人気の高い脂肪減少用処方薬と直接比較してみても、1週間の脂肪減少量に関しては、7-ケトDHEAは高い成績を収めているのだ。 その上最も嬉しいのは、他の幾つかの脂肪減少薬に伴うような有害副作用が報告されていないことである。
安全性
脂肪減少に効果があるとすれば、危険なのではないかと思われるかも知れないが、そんなことはない。 7-ケトDHEAは前臨床試験及び人体治験に於いて安全性が評価されている。 動物実験では、ラットでは2000mg/kg、霊長類では500mg/kgの投与量まで何らの変異誘発作用も有害効果も認められなかった。 500mg/kgは70kgの健常人では3.5gの計算になる。(9)
人体に及ぼす影響については、健常成人男子を対象に幾つかの内分泌系および安全性に対する7-ケトDHEAの影響を測定する臨床試験を行った結果、最高投与量200mg/kg、投与期間28日まで安全で問題がないことが明らかにされている。 追跡安全試験所見においても、7-ケトDHEAは血液学的所見、血清化学値、尿化学値に、プラセボ投与の健常被験者群と異なった影響はなかったことが示されている。(10) 但し、他のサプリメント同様、7-ケトDHEAの摂取は健康障害がなく、処方医薬を使用していない健常成人だけにお薦めできるもので、妊婦や授乳中の女性も使用するべきではない。
最後に
ボディビルディングのための7-ケトDHEAの使い方: ご覧の通り、この新製品は健康の改善とボディビルディングに様々な効能がある。 特にボディビルダーは、厳しいコンテストダイエット期間中、7-ケトDHEAの脂肪燃焼効果と抗カタボリック作用が役に立つ。 他のスポーツ分野のアスリートも、特にストレスの多いトレーニング中は7-ケトDHEAがサポート・サプリメントとして重宝するだろう。
現在のところ、7-ケトDHEAは製造コストが高いため、殆どのメーカーは1日25mgの用量を薦めているが、上述の研究によれば、減量に最も効果的な用量は50mg―100mg、1日2回(1日用量100mg ―200mg)となっている。 また同研究では、7-ケトDHEAの理想的な摂取時間は朝と午後の食事前としている。 結論として、7-ケトDHEAは確かに安全で効果的な筋肉増強、脂肪減少促進サプリメントといえるようだ。 実世界において臨床試験で見られたような効果があるかどうかは、時を待つ他ない。
Source Naturals 7-ケトDHEA、Avant Labs アブゾルブド
参考文献 | |
1. | Douglas S. Kalman, Carlon M. Colker, et. Al "A Randomized, Double-Blind, Placebo Controlled Study of 3-Acetyl-7-Oxo-Dehydroepiandrosterone in Healthy Overweight Adults" Peak Wellness, Inc., and Greenwich Hospital, Greenwich, Connecticut, and North Shore University Hospital, Manhassett, New York |
2. | Zenk, J. (1998) "Living Longer in the Boomer Age". NY: Advanced Research Press. |
3. | Bernton, E. et al (1995) "Adaptation to chronic stress in military trainees" Ann NY Acad Sci 774: 217-31. |
4. | Jakubowicz, D. et al (1995) "Effect of dehydroepiandrosterone on cyclic-guanosine monophosphate in age-advanced men" Ann NY Acad Sci 774: 312-15. |
5. | Diamond, P. et al (1996) "Metabolic effects of 12-month percutaneous dehydroepiandrosterone replacement therapy in postmenopausal women" J Endocrinol 150: S43-S5* 1 |
6. | Buffington, C. et al (1993) "Case report: amelioratio of insulin resistance in diabetes with dehydroepiandrosterone" Ann J Med Sci 306: 320-24. |
7. | Bates, G. et al (1995) "DHEA attenuates study induced declines in insulin sensitivity in postmenopausal women" Ann NY Acad Sci 774: 291-3. |
8. | Kajita K, Ishizuka T, et.al "Dehydroepiandrosterone Down-Regulates the Expression of Peroxisome Proliferator-Activated Receptor gamma in Adipocytes." |
9. | H. Lardy, et.al. "Preclinical Toxicology Evaluation of 3-Acetyl-7-Oxo-Dehydroepiandrosterone (7-KETOTM DHEA)". Humanetics Corp.;, Univ. of Wisconsin, Madison; and S. Henwood, Covance Laboratories. |
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