食による放射性物質対策法(修正版) 2011.4・13
※この文章では、誰もが実践可能な食による放射線対策として、ごく簡単な食の摂り方について書きました。こうした方法をもっと詳しく知りたい人は、ぜひ、食物による健康法「マクロビオティック」に関する本をお読み下さい。 今回の情報は、緊急にまとめたものです。今後も、様々な角度から食で身を守るための対策に ついてお知らせします。以下のサイトをご覧下さい。
こちらの資料の全文です。
まずは敵を知る事・・・「食べ物による内部被爆」
放射線被曝には、<外部被曝>と<内部被曝>の二つの問題があります。
長期にわたり深刻なのは、
汚染された食べ物から起こる<内部被曝の問題>です。
外部被曝は、洗い流したり一定の放射線量を受けることで済みますが、
口や鼻から摂りこんだ放射性物質は、体内に留まる期間中、
DNAに対する攻撃、破壊を止めることがありません。
健全な細胞がその内部から破壊されてしまいます。
DNAは自然に切断される事もありますが、それを修復する機能もあります。
ただし、人工的に切れられた場合には、自然に起きた切断とは違い、
周りを傷つけながら複雑に細胞が壊されてしまいます。
そして放射性障害からガンなどのより深刻な症状へと進行するのです。
「なぜヨウ素が必要なのか?」
放射線は、体内に入ると甲状腺に溜まります。
甲状腺は、ホルモンを作り出す臓器です。
甲状腺ホルモンは、食物として摂り入れた栄養素をエネルギーに変えて、
身体全体の新陳代謝を促すなどの大変重要な働きをしています。
また甲状腺は、胎児や子どもの成長ホルモンをつくり、
体や脳の発育・発達を促進させる大変重要な組織でもあります。
この重要な臓器である甲状腺に放射性ヨウ素が溜まると、
組織が破壊され、ホルモンがうまく作りだせなくなり、全身に栄養を運ぶ力や、
毒素を外部に排出する力、臓器を健全に動かす力などの、機能が狂い始めます。
脂肪はどのような2つの最終製品に消化されていますか?
そして血液の元である食べ物を、うまく栄養にすることも出来なくなる結果、
血液の質の低下、減少を招き、白血病のようなガンへと進行するのです。
昆布には良質の安定ヨウ素が大量に含まれています。
ヨウ素は、体内に摂り込まれた放射性ヨウ素をはねつけ、
甲状腺に取り込まずに済むと言う効果を発揮しますが、
食の対策では、ヨウ素を大量に含む海藻類を摂ることが最適です。
中でも、昆布には良質の安定ヨウ素が大量に含まれていますので、
放射線被爆の危険を感じたら、すぐに昆布を食べること!です。
崎山比早子博士もこの効果について言及しています。
10センチ角昆布一枚に含まれるヨウ素には
約18ミリグラムのヨウ素が含まれているので、
これを二枚適量の水に浸してダシと昆布の両方を同時に食べると
約36ミリグラムの摂取が可能、ほぼヨウ素剤一錠に相当すると言います。
昆布を直接舐めたり、食べたり、
フライパンで軽く焦がして食べるのでも構いません。
のりやひじきなどをおかずにして毎食食べればさらに効果が高まります。
また、ダシに使用した昆布を適当な大きさに切って、
小鍋に入れ弱火でじっくりと柔らかくなるまで煮て、醤油で味付けをして、
砂糖を入れない昆布の佃煮を作り、毎食食べることも良い方法です。
歴史の体験から学ぶ 「味噌」の効用
1986年、旧ソ連邦で起きたチェルノブイリの原発事故の際、
ヨーロッパの有志が被災地に30トンの味噌を送ったことが当時、
大きな話題になりました。
これは、長崎に原爆が投下された際、
爆心地2キロ内にあった病院の放射線科医師、秋月辰一郎博士が書いた、
「長崎原爆体験記」(日本図書刊行センター刊「日本の原爆記録」)の、
英訳本を読んだ人たちの支援でした。
骨の4つのタイプは何ですか?
本の中で秋月医師は、
被爆直後患者に「水を飲んではいかんぞ!爆弾をうけた人には塩がいい。
玄米飯にうんと塩をつけて握るんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。
そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ!」と叫んだと言います。
「放射線宿酔」と呼ばれる、
レントゲンを受けたあとに起こることがある全身の倦怠や筒宇などの症状には、
体験上、生理食塩水より少し多めの塩分を含んだ水を飲むと良い事を思い出し、
原爆の放射能から体をガードするには、塩が有効であることを推理したのだ。
みそ汁の具は、カボチャであった。のちにわかめのみそ汁も多くとったらしい。
砂糖を禁じたのは、砂糖は造血細胞に対する毒素であり、
塩のナトリウムイオンは造血細胞に活力を与えるという、
注>こちらは「原爆投下後」の場合なので、
「水を飲むな」、「砂糖はいけない」の箇所は「控えめにする」程度、
「塩を沢山」も、 健康に害がない程度を心がけて下さい。
<本の中の秋月医師の言葉の続き>
すると、どうであろう。
そのとき患者の救助にあたったスタッフらに、原爆症の症状が出なかったのである。
ふつうなら、しだいに原爆症の症状が出て、進行してしまうところなのに、
このことは、私にとって大きなショックであった。食というものによる、
見かけからはなかなかわからない「体質的な強さ」というものの思い価値を知り、
博士は人間の体質にとって、味噌が実に大切であることを説き、
どのように私は呼吸器系にラベルを付けない
「この一部の防禦が人間の生死の境において極めて重要なのである」
秋月医師は、食物による放射能への効果を研究し、
日頃、海草を入れた味噌汁を患者に食べさせてもいました。
こうした食の指示に従った患者に原爆症が出なかったと言う驚くべき事実があり、
これを知った人々がチェルノブイリの被災者たちに大量の味噌を送ったのです。
「味噌には放射能を体外に排出する効果がある。」
私は、このニュースを知り、1993年にベラルーシで開催された
「チェルノブイリ救援国際会議」に出席「食による放射能被曝への効果」と題する
講演の機会を得ました。
帰国後、この医学的効果の裏づけを得るため、当時、
日本の味噌協会の依頼で放射線に対する味噌の効果について研究をしていた、
広島原爆放射能医科学研究所の伊藤明宏氏を訪問、
放射線に対する味噌の効果について直接伺いました。
伊藤氏の話では、ラットの実験によると、体内に取り込まれた放射性物質が、
味噌を食べることによって約50パーセント体外に排出できる効果があり、
被曝前でも被爆後の摂取であっても、同じような結果が見られたと言うことでした。
その理由が、大豆の成分からなのか?塩の力なのか?発酵の作用なのか?
あるいはそれらすべてを合わせたものの効果なのか?
今後の研究課題であると言いましたが、いずれにしても、
味噌が放射線を体外に排出する力がある事は、確かであると言うことでした。
資料:
「マウスを使って実験して味噌の中にある成分が放射能物質を体外に排出する
作用があることを実証しました。
その実験とは、マウスを4つのグループに分けます。
①みそ餌(10%の乾燥赤みそ)
②醤油餌(10%の醤油)
③食塩(同濃度1%くらい)
④普通の餌 を与えます。
その上で 放射能の影響は小腸粘膜幹細胞の障害(生存率)で調べます。
実験では6〜14グレイ(放射線の単位)のX線を
全身に照射 3日後 の小腸粘膜幹細胞生存率を調べます。
実際にマウスの腸粘膜を見ると、
<みそ餌> <醤油餌 >を
予め与えておいたマウスでは 放射線照射後も傷んだはずの
粘膜細胞の再生が認められました。
(MISO NEWS LETTER参照)
被曝から身を守るためには、
食べ物を徹底的に咀嚼することです。
食べ物が効率よく吸収され栄養として充分に利用されるためには咀嚼が必要不可欠です。唾液を充分に混ぜて噛むことによって、甲状腺障害によって低下する体全体の新陳代謝を高める効果があります。
また、細菌による感染を予防し、胃腸の状態を整え、每素を排出したり、免疫力や治癒力を高めます。また、不安や恐怖の気持ちが落ち着くという優れた心理的効果もあります。
一口最低50回の咀嚼を心がけ、さらなる効果を高めたい人は一口100回噛むと良いでしょう。多少質の悪い食べ物であっても、良く噛むことによってそのリスクを打ち消すことが可能です。
様々な症状が噛むことで大きく改善された例が沢山あります。放射線による体内被曝と言う危機的状況の中で、どこでも、いつでも、誰にでもが出来る最も簡単な「いのちの守り方」と言えます。
食による放射性物質対策 (2)に続きます。↓
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